前回の記事では心不全の数値が改善して心は『踊るふなっしー』だったことをご紹介しました。
今回は病気の啓発活動について。
1. 24時間テレビで紹介された肺高血圧症
先日「日テレの24時間テレビ」事前スペシャル番組で<肺高血圧症>の少女を取り上げていたらしいです。
残念ながら見損なってしまいましたが…。
どんな内容だったのかはわかりませんでしたが、その番組を観て、参考になった方、いたのかなぁ…。
私が慢性血栓塞栓性肺高血圧症の患者になってから、「病気を取り上げた番組」の意義の大きさに気づかされた出来事がありました。
2. おじさんとの再会
1回目・2回目のバルーンカテーテル手術を終え、自宅療養を始めた頃、家の設備点検の為に年配のおじさんが来ました。
3~4年に1度しか来ませんが、そのおじさんに見覚えがありました。
それはおじさんの方も同じだったらしく、
「奥さん、この前来た時もそれ付けてた?」
と、私のカニューラ姿を見て言いました。
私は、
「息切れと咳がきっかけで受診したら肺に血栓が詰まる病気と分かり、カテーテル手術をした」
と、簡単に説明しました。
すると、おじさんは
「それ、凄く長い病名で同じ字が2つくらい付くやつじゃない?」
と言うので私は少し驚きました。
私が<慢性血栓塞栓性肺高血圧症>だと言うとおじさんは大きく頷き、それから急に深刻な表情を浮かべながら、
「数日前に<たけしの病気の番組>でその病気のことをやっててさあ、どうも自分に当てはまる症状ばかりで心配になって…」
と話し始めました。
設備点検の訪問はエレベーターが無いマンションなどもある為、重い工具を持って階段を上るとのことです。
それが前より息切れが強くなり辛くなってきたのだそうです。
歳のせい?とも思ったけど、番組の中で<咳も出る>と言っていたのが気になって…
と本当に心配そうなので気の毒になりました。
私の場合、精神的に一番辛かったのが症状が出てから病名が確定するまでの時期でした。
ですから、当時の自分と重なり他人事には思えませんでした。
万一この病気だった場合、疑って診察しないと他の病気と間違えられて見過ごされることもあるし、命にも関わります。
ですから私が通院している地元のA病院と、この病気の専門医であるB医師の診察曜日も伝え、出来るだけ早く受診することをお勧めしました。
おじさんはしっかりメモをとり、お礼を言って帰って行きました。
その後、おじさんと会うことも無いのでどうだったのかは分かりませんが、3~4年後、次回の設備点検の時に元気なおじさんと再会出来るといいなと思っています。
3. 啓発活動って大切だと痛感
おじさんのようにテレビの健康番組がきっかけで「病院に行こう」と思う人がいます。
ですからとても有意義な番組だと思いますし、長く続いて欲しいと思います。
そして、この出来事を通して啓発活動の大切さを感じました。
私も微力ながら、このブログで慢性血栓塞栓性肺高血圧症を始め、幾つかの病気についての情報を発信していきたいと思います。