『4回目のバルーンカテーテル手術』その結果

前回の記事では、3回目の手術を終え順調な経過であることをお伝えしました。

4回目の手術はどうだったのでしょうか?

1. 手術当日の祈り

前回の手術から1週間後、<4回目のバルーンカテーテル手術>の日がきました。

手術には慣れてきたし、始まってしまえば開き直ってしまうんですけど…

手術直前の数時間にはどうしても慣れることはできません。

テレビを観ても、本を読んでも何も頭に入ってきません。

手術のことは考えないようにどんなに頑張ってみても、気がつけば…

「手術が上手くいきますように。」

「肺水腫になりませんように。」

「沢山の血管が開通しますように。」

「症状が今より改善しますように。」

「酸素が外れますように。」

と欲張って沢山の願い事をしている無宗教な私f^_^;)

神様も『どんだけぇ~』ってビックリしているに違いありません。

手術が午後からの時は特に、この嫌な時間が長くて長くて溜め息ばかり。

2. 忍び寄る足音…

そんな私のベッドに近づく『聞きなれた足音』が・・・

Bingo!!

足音の主は、やっぱり主人でした。

なんと素晴らしい聴力!

長い入院で研ぎ澄まされたようです。

それからもう一人、ひょいと顔を覗かせたのが、お義父さんでした。

お義母さんがウチに泊りに来てくれている分、お義父さんには随分と不便をかけてしまっています。

なのに優しく接してくれて励ましてくれて、本当に有難いです。

3. 第4回目の手術

主人とお義父さんに見送られ手術室へ。

前回の手術では<足から>のカテーテルが入らず、急遽<首から>入れることになりました。

なので今回は初めから<首から>入れることになっていました。

手術の前半は余裕があったが、後半になるにつれ痛みが…

「やっぱり足からの方が痛みが少なくて良かったなあ」

って、太ってしまったことを後悔しました。

そして、医師から

「クリオネさん、そろそろ終わりますね」

と声をかけられ、

「はい」と返事をしましたが、思った以上に痰が絡んでしまい声が出しづらい。

咳も今までの手術で一番出るけど、良い兆候なのか、そうでないのか?

そして、痰が出るたび<肺水腫>の文字が脳裏をかすめます。

4. 術後の安静

肺水腫になることもなく、予定通り3時間で手術は終了しました。

そして今回もICUではなく病室に戻され、3時間の安静となりました。

病室に戻るとすぐに主人とお義父さんがきてくれました。

何事もなく無事に再会できたことが本当に嬉しかった。

5. 胸が…

主人たちが帰ってしまいベッドでボーっと過ごしていると突然、心臓のあたりに<ドキッ>と波打つ感じが。

生まれて初めての体験にビックリしました
Σ(゚д゚lll)

「これが動悸ってやつか」

暫くすると、今度は<ドクンドクン> 

さっきより大きくて気持ち悪い。

こんなのが続いたら堪らないなぁ。

看護師さんが定期的に回診に来てくれるたびに<動悸>の症状を訴えました。

入院初日から胸に付けている<心電計>で心電図をとっているので注意してみてくれるとのことでした。

その後も何度か<動悸>があり、看護師さんが来るたびに伝えていたのですが…

「クリオネさん、動悸続いてますか?心電図の波形には出てないんですよねえ…」

えっ!(◎_◎;) そんなあ〜

で、胸の<心電計>を別の機械に交換して計測し直すことに。

少しして今度は研修医の先生が

「クリオネさん動悸まだしてます?」

と。

またもや波形が出てないといいます。

それで今度は画面付きの<大型心電計>が運び込まれました。

動悸のほかに首の脈の強弱が激しい。

こんなに自覚症状があるのに・・・

少し不安になっていると当直の医師登場!

大型心電計を導入したにもかかわらず、なぜか<動悸>の波形が出ていないといいます。

診察の後「緊急性はないので明日、心電図の検査をしましょう」ということになりました。

6. 神が・・・

翌朝、心電図検査を前に私は祈りました。

「どうか検査の最中に動悸が起きて、今度こそ波形に出ますように」

と。

でも、そんなにうまい具合にピンポイントに動悸がするわけないか…

ところが、何の神様か分からないけど神、降臨!

検査が始まって直ぐに<ドキッドキッ>と胸が振動しました。

なんという奇跡!

病室に戻りしばらくすると研修医の先生が検査結果をもってきて、

「クリオネさん、波形に出てました!!検査のタイミングで動悸がしたんですか?すごいですね。」

と驚いていました。

そのあと、手術してくれた医師からも、

「動悸は血管が開いて血流が良くなったためで悪いものではない」

ことと、

「心配ないと思うが、続くようなら別の病気の可能性もあるので、よく観察していきます」

と説明を受けました。

7. 術後2日目の経過

この頃から、心配していた動悸もしなくなっていました。

超音波検査の医師からも「心臓、とても良くなってますね」と言われとても嬉しかったし、安心しました。

8. 手術の結果

重症で初めて入院したときの肺動脈平均圧は<49㎜Hg>。

それが今回の手術で<21㎜Hg>まで下がりました。

でも、ここで一つ疑問が浮かびました。

肺高血圧症の基準値である<25㎜Hg>を下回ったら、肺高血圧症ではなくなって難病認定を外されてしまうんじゃない?って。

高額な治療は続くのに…と急に心配になりました。

それですぐに医師に聞いてみました。

すると、数値が良くなっても病名は変わらないので難病認定が外れることはないとのこと。

あー良かった(*^^*) 心の底からホッとしました。

そして私のバルーンカテーテル手術は予定通り今回で終了となりました!
\(^o^)/

この記事は2014年10月1日に書かれたものをブログ引っ越しを機にリライトしたものです。記事中の時系列も記事執筆当時のものになっています。
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