前回の記事でお伝えした通り、3回目の手術のための入院は延期になり、『腑抜け』になってしまった私…
1. 地元の病院の主治医の先生が…
予定されていた手術が延期になり、私が<腑抜け>になってから1ヶ月後のこと。
毎月通っている地元の病院での定期検診の時、主治医である女性医師B先生がこんなことを言いました。
「私、来月いっぱいでこの病院を辞めることになりました。4月から代わりの先生が来てくれますから…」
「えっ!! 」
自分の耳を疑いました。
<肺高血圧症>とは珍しい難病です。
同じ循環器内科の医師でも<詳しくない医師>もいます。
だから、即座にB先生に聞きました。
代わりの医師が私の病気に詳しいかどうかということを。
残念なことに<詳しくない>との返事が帰ってきました。
『なんて日だ!!』と思いました。
2. 心強い医師に支えられている患者
自分の病気に詳しい医師に診てもらえるということは治療の面だけじゃなくて精神的な面でも患者は支えられています。
その支えがはずれてしまうなんて…
B先生を追って病院を変えようか、とさえ思いました。
でも若手の医師の異動の多さは知っています…
気落ちする私にB先生が
「この病院で診てるのは血液がどれ位サラサラになっているかということとワーファリンの調整だけだから、他の先生でも大丈夫ですよ。」
と、少し安心できる言葉を掛けてくれました。
3. 心細い私を支えてくれたB先生
B先生と出会ってたったの1年。
普段は大学病院で<肺高血圧症の研究をしている>ということが縁で、その大学病院を紹介してもらえました。
症状が一番悪い時にも診てもらえました。
大学病院でのバルーンカテーテル手術も2回も執刀してもらいました。
この珍しい病気のことをいつでも質問できました。
B先生が地元の病院にいてくれることが本当に心強かったのです。
数ある病気の中で、こんなに珍しい病気の研究と治療をしてくれていること自体が本当に有難く、心の底から感謝しています。
命の恩人と言っても過言ではありません。
B先生がいなくなってしまうのは本当に残念でなりませんが、私にはどうしようもありません…
私が出来ることはB先生への<感謝>と<今後の活躍を陰ながら応援すること>だけです。
若いのにとても熱心で、いつもテキパキとしているB先生。
パワーが満ち溢れる女性で周りに元気を届けてくれる、そんな方でした。
これからも沢山の患者さんを救っていってくれることでしょう。
そして元気づけてくれることでしょう。
「大変な仕事なので心身共に気を付けて」、と老婆心ながら祈っています。