かの東日本大震災のあと、2011年に4月に発病した妻の病気、『脳静脈血栓症』。
それは絶望的に脳の血管が詰まってしまう深刻な病気でした。
1. 過去のものとなりつつある脳静脈血栓症
脳静脈血栓症を発病した妻でしたが、1ヶ月の入院生活での適切な治療でその後は順調に小康状態を保ち、薬を服用することもなく平穏な日々を送っておりました。
年に1回の定期検診でMRIで撮った写真を見ると、今も石灰化したような影があるものの絶望的につまっていた一番太い脳静脈はきちんと血流が確保されるようになりました。
医師からも『問題なし』というお墨付きを頂き、安心していました。
2. 息切れが気になる最近の妻の様子
ところが、最近妻が階段などを上った後やたらに息切れがしているのが気になりました。
やたらとハァハァとした息づかいです。
私も息切れすることもありますが、普通のものとは明らかに違うレベルです。
3. かつて病院嫌いだった妻が素直に受診
この荒い息切れが気になって私は妻に病院に行くことを勧めたました。
かつての病院嫌いの妻も、脳静脈血栓症で入院を経験して以前より病院に行くことを毛嫌いしなくなりました。
また、本人も息切れが気になっていたのでしょう。
車で20分ほどのところにある市立病院で受診しました。
4. 診察結果は?
足に血栓があり、どうもその血栓が肺に移動して息切れの原因になっているらしいのです。
これから大学病院で精密検査をする予定ですのではっきりわかっていませんが、もしかしたら『慢性血栓塞栓性肺高血圧症』という病気かもしれない、ということです。
この病気は原因不明の難病指定となっているようです。
5. 『慢性血栓塞栓性肺高血圧症』は予想以上に怖い病気
聞きなれない病名を耳にするのは前回の脳静脈血栓症の時と同様です。
必死にインターネットでこの病気について調べました。
その結果、大変な病気になったかもしれない、ということがわかりました。
この病気について詳しく調べた結果は記事にしてありますので、ご興味のある方は以下の記事をご覧下さい。
沢山のことがわかりました。
簡単に言いますと、
- 血の固まりが肺の血管に入って血液の循環を悪くなる
- 臓から肺へ血液が送りにくくなる
- 肺から酸素を十分に取り込めない血液が全身への酸素の供給を十分にできない
- そのため少しの運動で激しい息切れがする
ざっと、こんなところです。
6. またも血栓が妻の体を襲う
前回の病気では脳の血管でしたが、今度は肺です。
肺にある血栓は直接脳静脈の血栓が関係しているわけではないようですが、妻は血管が詰まりやすいようです。
この様な傾向は遺伝の場合もあるようですし、ストレスなどの外的要因からもその傾向が強まったりするようです。
7. 当面の対処
2013年3月の初旬に診察を受けてこの病気が疑わしいということが判明しました。
当面、血液をサラサラにする薬、ワーファリンを投与してしばらく様子を見るということです。
妻の母親も脳こうそくをやっていて、血液をサラサラにする薬『ワーファリン』を常用しておりますので、もしかしたら遺伝なのかもしれません。
でも、脳静脈血栓症の時もそうでしたが、今回もその原因は不明のままです。
8. 脳静脈血栓症の時の主治医の先生に報告
その後、3月30日に年1回の脳静脈の定期検診でしたので、脳外科の先生に状況を報告してみました。
血栓が原因と思われるケースでは、「ワーファリンによる治療」はオーソドックスな対処法だということです。
やはり血栓ができやすいという人はいるようです。
9. 血栓との長い付き合いになるかもしれない
血栓ができやすい人は血栓と一生付き合っていくような気持ちでいた方がいいようだということをおっしゃっていました。
場合によっては一生この薬を飲み続けなければいけないかもしれませんが、副作用みたいなものはさほど心配しなくてもいいようです。
10. ワーファリンの怖いところ
ただ、血液をサラサラにする薬ですから、それはつまりは、「血液が固まりにくくなる」ことです。
従って怪我をしたときなど出血時には血が止まりにくくなるというリスクがあります。
私はこの薬を服用中に通院する妻を乗せて車で送っていたときには事故をしないように普段以上に安全運転していました。
万が一、交通事故でも起こせば普通の人ならそうでもない怪我でも、『出血多量』なんてことになり兼ねないと心配しました。
11. 今後の治療の予定
とりあえず今週末に現在の病院で一度診察を受けた後、この病気では有名な大学病院で2泊3日の検査入院をする予定にしています。
できることなら軽い病気であって欲しいと思います。
みなさん、ちょっとでも「おや?」と思ったら、早めの受診をお勧めします。
早期発見、早期治療はとても大事なことだと思いますので…。